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トーリンを除く12人のドワーフは

エルフの砦へと連れられて

しまいました。

もちろん、ビルボも姿をかくしたまま

中に入りました。

 

 

 

「何故こんな所にドワーフが来たのだね?」

闇の森のエルフの王・スランデュイルが

尋ねました。

でも、ここでうっかり竜の財宝について

喋ってしまえば分け前を要求されるに

違いないと思ったので誰も口を開きません。

そもそもドワーフとエルフは

あまり仲がいいとは言えません。

エルフの王は自分の領土に勝手に

入ったくせにそんな態度の

ドワーフに怒り、全員バラバラに牢に入れるコトにしてしまいました。

 

しかし、理由はそれだけではありませんでした。

実はこの12人の前にひとりでフラフラしていたトーリンを

捕らえていたのです。

これは何かあると、王は直感的に考えたのです。

 

その考えに誤りはありませんでしたが、

彼はビルボの存在を知りませんでした。

長い時間を費やし、ビルボは13人のドワーフを

全員見つけ出しました。

「チャンスが来るまで我慢してて下さいね、

グローイン」

「おや、原作に私にそんなコトを言うシーンが

ありましたか?」

なに、最後になれば分かります(バレバレですけど)。

 

 

 

「こんな樽にひそまないと脱出できないのかね?」

じゅうぶん感謝しているクセに、トーリンは

なかなか素直にありがとうと言えません。

「この砦はここから空き樽を河に流すんです。

それに便乗するんですよ」

「河!まさかこの中に入ったままかね!!」

 

 

 

 

 

「みんなはそうやって樽に入れるからまだいい。

私は誰も入れてくれないので冷たい河に

浸かりっぱなしだ。そりゃあ風邪もひくさ」

でも、一行は知りませんでしたが、恐ろしい闇の森を

樽に入れられたり風邪をひくくらいで抜けることが

できたのはとても幸運なことでした。

 

 

 

しかもその河の先、

エルフが空き樽を返しに行く

場所こそ、黒竜スマウグの棲む

はなれ山にもっとも近い街、

湖に浮かぶ都・エスガロスでした。

 

 

 

 

 

 

さっそくトーリンは、自分がはなれ山の王の

子孫であること、現在そこを占拠している

竜を倒しに行くことを告げました。

スマウグに悩まされていた住人たちは

とても喜びました。

(自分が彼らを運んできたことを知らない

エルフだけがひどく怒りましたが、誰も

その声には耳をかしませんでした)

 

 

 

こうして一行はやっと馬の背中に戻り

(もちろんこの馬はエスガロスで借りたものです)

いよいよ竜の棲む山への最後の道のりにさしかかりました。

みんなもう竜を倒したつもりでうきうきと

先祖の財宝の話をしていました・・・が肝心のビルボだけが、

風邪のせいもあって浮かない気持ちでした。

 

だいいち、はなれ山の

不気味な姿を見ると

これまでの道のりとは

比較にならない

恐ろしいモノが待っている

気がしたのです・・・

 

 

 

 

 

 

>「はなれ山」に進む


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