[PR]100万円が無料で当たる!:今すぐ応募して現金を当てよう!

>「旅のおわり」に進む

 

湖の町の生き残った人々は、竜の脅威が去ったとはいえ、

受けた犠牲の大きさから、彼らをひどく恨んでいました。

「あんな奴らを行かせたばっかりに、竜が町を大破させたのだ!」

しかしバルドにはもう少し先を見る目がありました。

「竜がこの町まで来たという事は、彼らも最早この世には居るまい。

自分の故郷に戻ろうとして命を落とすとは皮肉な話だ。

しかし彼らは我々に竜の財宝を残してくれた。それを用いてこの町を再建しよう!」

こうして、動ける者で隊列が組まれ、バルドの一隊ははなれ山へと向かいました。

 

 

途中、一隊は同じくはなれ山に向かう

闇の森のエルフたちに出会いました。

スマウグが滅ぼされたことを

鳥たちから聴いた王・スランデュイルが

同じく財宝を目当てに進んでいたのです。

そこでバルドは、湖の町の惨状を伝え、

エルフたちに協力を願いました。

本来やさしい心の持ち主の彼らは

美しい湖の町が受けた傷に憐れみを感じ、協力を約束しました。

 

 

 

 

 

 

その間、ドワーフたちもただ座っては

いませんでした。

古い盟友であるはなれ山近くの

カラスたちから、竜が滅び、

人間とエルフの軍団が財宝を目当てに

やって来ることを知ったトーリンは

激しく怒り、急いで砦を

築きはじめました。

 

 

 

 

 

同時に、はるか北、くろがね山に住む

ドワーフ・ダインにカラスを遣わせ

この危機に手を貸してくれるよう頼みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、バルドとスランデュイルの

一隊は、はなれ山に急ごしらえの

砦がある事に驚きました。

「新しき山の王、

トーリン・オーケンシールドよ。

まずはその命あることを喜びます。

しかし何故このような砦に身を

潜めるのですか」

「ぬすびとから財宝を守るためだ!」

 

 

 

 

 

バルドは自分がスマウグにとどめを刺したことや

湖の町が壊滅的な打撃を受けていること、

そしてその復興に竜の宝を分け合いたいことを

述べました。

ビルボはそれを聴き、苦境を助けてくれた

人々に恩返しができることを思って

話し合いが成功裏に終わるものと信じていました。

しかしそれは、何日も宝の中にいた

トーリンに降り積もった執着を、あまりに軽く見た

ものでした。

「武装をして現れ、宝をよこせだと!この泥棒め!」

 

 

こうして人間とエルフの一隊は、砦にこもるドワーフたちとにらみ合う

カタチになり、何日たっても、それは解決に向かうと言うより

亀裂を深めるばかりでした。

ビルボは辛い気持ちでいっぱいになり、いっそすべてを投げ出して

(もちろん宝の分け前もです)さっさと家に帰れたらどれだけいいかと

毎日考えるようになりました。

 

 

そんなある夜、ビルボは見張りにあたっていた

ボンブールのところへ現れました。

「今夜は冷えるね」

「ああ、しかもここには金銀ばかりで

ロクに焚き火もできないからね」

ボンブールはドワーフの中では若い方なので

だんだん金銀よりもごちそうの方に思いを

つのらせ始めていました。

「ちょっと寝つけないから、こっそり見張りを

交代しよう真夜中になったら起こしてあげるから、

次の人と交代すればいい」

「やあ、それはありがたい」

 

 

 

 

 

 

「ごめんよ、ボンブール」

彼を休ませたところで、

ビルボは指輪をつけ

隠しつづけていたアーケン石を

取り出しました。

「でも、これでみんな上手くいく」

そしてこっそりと砦から

抜け出したのです。

 

 

 

 

 

ご想像の通り、ビルボはバルドや

スランデュイルの居るテントへと

入りこんで行きました。そしてこう提案したのです。

「このアーケン石で、竜の財宝の14分の1を

買い取りなさい。トーリンは必ず取引に応じます」

 

 

居合わせた人々は、みなビルボの決断に感激しました。

そしてまた、この石を持ち出した以上、ドワーフの砦に戻るのは

危険過ぎるからこちらの陣営にとどまるよう提案しました。

しかしビルボは、ボンブールとの約束もありましたし

何よりともに旅をしてきたドワーフのそばに居たいと思っていたのです。

その高潔な心を曲げることは、人間にもエルフにも出来ませんでした。

 

 

 

 

「果たしてこれでよかったんだろうか・・・」

人間とエルフの陣営のテントの中を

進みながらも、まだ悩んでいたビルボの目に

意外な人物が映りました。

なんと、闇の森の手前でわかれた

ガンダルフです!

「よくやったぞバギンズ君よ!

あんたはいつも、期待を上回る働きを見せて

くれるな!」

 

 

翌朝、バルドとスランデュイルは、アーケン石を手に、トーリンに取引を持ちかけました。

驚いたのはトーリンです。砦の中をずっと捜していた財宝の中の財宝が、

相手の手の中にあったのですから!

「どの裏切り者が、黄金の川よりも貴重なその石を、盗っ人に渡したのだ」

「わたしです!」

トーリンの怒りの凄まじさにおののきながら、ビルボが手をあげました。

 

トーリンは、これまでの恩や情も忘れて、口をきわめてビルボをののしりました。

そして怒りのあまり言葉を失った後は、彼を激しく揺さぶりました。

「貴様が自分の取り分を泥棒にくれてやるのは勝手だが、

アーケン石をダシに使うとは!!

いいとも、お前の取り分は明日までにすっかり準備してやる。

しかしお前をここに置いておくことは1秒たりともできん!

今すぐ泥棒仲間のトコロへ行くがよい!!」

 

 

 

「さらば!」

砦から追い出されたビルボは

ドワーフたちに叫びました。

「友だちとして、

またあいたいなあ」

しかしトーリンからは「失せろ」

としか返っては来ませんでした。

 

こうしてビルボは砦から追い出されてしまいました。

トーリンのこの仕打ちを恥ずかしいと思うのはドワーフのなかでも

1人や2人ではありませんでした。

 

>「旅のおわり」に進む


[PR]≪看護師≫の専門求人サイト♪:週3日・長期で探す『医療介護ワークス』